- (1)シボ加工とはシボを表現する加工をいいます。当然だろうとお叱りを頂戴しそうですが、シボは辞書等で引きますとを“絞”を当てています。和服に“総絞り”とか“京鹿子”とか称する高価なものがありますが、染める=染色の際に糸で縛り、染料を及ばぬように工夫し、染め模様を表現したり、生地を立体的に凹凸をつけた状態にしたものを指します。加工段階で縛る→絞るに変化したのかもしれません。
- 2)シボが製品そのものを指す場合もあります。カメラの特に高級機の手で保持する胴体?部分に以前は本物のモカシン等の皮を貼り付けていました。現在でも一部の高級機に使用されています。
これを“シボ”と呼んでいます。
- (3)上記2項目に共通していることは、凹凸が規則正しく反復される、またはランダムに凹凸が存在する三次元の面を色、もしくは形で表現する。そして自然界の生物の皮膚(皮ですね)のように、やはり凹凸が存在し、切れたり、繋がった“線” 状の存在がある、が共通しています。
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(4)これらを実際の製品に反映する、即ち“皮”に似せて、上述の凹凸や“線”を製品製造の工具(金型やモ−ルドプレ−トがそれに相当します)上に加工することを弊社ではシボ加工と解釈しています。(1)のように“皮”ではない模様を“柄(がら)”と呼んだり、“線”模様だけで構成されているものもあります。みなさまがのご存じの梨地加工も日常的にシボ加工と呼ぶ場合もあります。 弊社では梨地加工はMAT(マット)加工とし、区別しておりますが、採用される側では曖昧な状況にあるようです。簡単に図式化してみます。
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